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夜空を彩るエンターテインメントと聞いて、何を連想するでしょうか。

おそらく、大半の方は「花火」を思い浮かべますよね。
もちろん間違ってはいません。花火は夏の風物詩であり、夜空を彩る伝統的なエンターテインメントです。

加えて、今「新しい花火」とまでいわれており、夜空に幻想的な光景を作り出す演出が世界で広まっているのをご存知でしょうか?

夜空を彩る新たなエンターテインメントの正体は「ドローン」。
ドローンといえば、空撮映像や水中映像を手軽に撮影できることで有名ですね。
しかし近年では、演出用のLEDドローンも開発されているのです。
ドローンに搭載されたLEDライトが様々な色に発光し、フォーメーション技術によって動きのある光の流れを作り出すことによって、精密な意匠を夜空に描いたり、アニメーションさせることも可能。
このLEDドローンを使った「ドローンライトショー」は国内から海外まで、様々なイベントに導入されており、花火やレーザーよりも自由度の高い演出表現として多くの人々を魅了しています。

今回は、そんなLEDドローンの中で最も有名な、インテルの「Shooting Star」についてご紹介。

インテル「Shooting Star」

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ライトショー専用に設計されたIntelの「Shooting Star」。
屋内用と屋外用に分けられており、両タイプとも本体の下側に40万色の色彩を表現可能なLEDライトを搭載。
「Shooting Star システム」によって、1台のPCで数百、数千台のドローン群を制御し、プログラミングによって、アニメーション処理を自動化するだけでなく、色、飛び方を自由自在に設定できます。
次はShooting Starを使用した、ドローンライトショーをいくつかご紹介します!

CONTACT

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「FUTURE DRONE ENTERTAINMENT CONTACT」と題し、東京モータショー2019にて披露されたライトショー。
3Dサウンド、レーザー、ライティングなどのテクノロジーと、合計500機のドローンがシンクロしながら上空を乱舞し、東京モーターショーのコンセプト「OPEN FUTURE」を象徴する、没入型のスペクタクルショーとなりました。

平昌冬季オリンピック

Photo:WIRED

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2018年2月9日に開催された平昌オリンピック。
その開会式で、「Shooting Star」1080機を使ったドローンライトショーが披露され、五輪マークやスノーボーダーなど、多彩な演出で観客を魅了し、忘れられない瞬間をつくりだしました。

インテル50周年記念アニバーサリー

Photo:Intel

Photo:Intel

インテルコーポレーション創立50周年を記念し、アメリカのカリフォルニア州フォルサムの自社施設上空にて行われた、ドローンライトショー。
このショーに導入されたドローンの数は、なんと2018機。
この数字は、無人航空機による最多同時飛行として、ギネス世界記録を樹立しました。
|無数の選択肢をもたらすドローンライトショー

さて、LEDドローンの代表格、インテルの「Shooting Star」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

「Shooting Star」のみならず、演出に特化したLEDドローンはまだまだたくさんあります。
そして、LEDドローンによるライトショーはすでに世界各地の様々な場所で行われており、日本でも本格化の兆しがあります。

数十万という色彩、自由自在な動き、これだけ組み合わせの選択肢があるということは、あとは私たちのアイデア次第で、無限にも等しい演出パターンを生み出せるのです。
花火のようにカラフルな色で幻想的な光景を作り出すもよし、生き物の形をつくり、アニメーションで動かしていくことも、大空にロゴを書いて宣伝効果を狙うもよし、LEDドローンによる演出には無数の可能性が秘められています。

日本の演出シーンにドローンの嵐が巻き起こるのも、遠くないかもしれません。

SHOW CASE