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SHOW CASE

光と音の最先端技術で演出するアートイルミネーション

|ヨルノヨ-YOKOHAMA CROSS NIGHT ILLUMINATION

港町・横浜にて、光と音のアートイルミネーション「ヨルノヨ-YOKOHAMA CROSS NIGHT ILLUMINATION-」(以下:ヨルノヨ)が、2021年11月18日(木)から12月26日(日)の夜17時から21時5分まで開催されています。

主催は、クリエイティブ・ライト・ヨコハマ実行委員会で、ヨルノヨは2019年に第1回目が開催され、今年2021年で第3回目の開催となります。

今年2021年の演出テーマは「FLOW-巡る-」です。

昨年の演出テーマ「ひと・もの・文化の交差(CROSS)」を踏まえ、発展し続ける「横浜らしさ」の新しい魅力を光と音楽で表現しているそうです。

横浜の夜の新たな魅力が発見出来るヨルノヨの体験コンテンツは、「NIGHT WALKING(ナイトウォーキング)」「NIGHT VIEWING(ナイトビューイング)」「PORTAL(ポータル)」「ART CRUISE(アートクルーズ)」の4つです。

以下、簡単にご紹介します。

「NIGHT WALKING(ナイトウォーキング)」

Photo:ヨルノヨ公式

メイン会場、横浜の歴史が色濃く残る「新港中央広場」内をゆったりと歩いて巡り、光や音の一部になったような感覚になれるウォーキング・イルミネーション。

・「NIGHT VIEWING(ナイトビューイング)」

Photo:ヨルノヨ公式

17:30から30分間隔で1日8回、約5分間光と音楽が躍動するダイナミックなイルミネーション。

「PORTAL(ポータル)」

Photo:ヨルノヨ公式

横浜都心臨海部の様々な場所に設置された12個のオブジェ「PORTAL」をくぐり抜けると、光と音が来街者毎に変化するフォトスポット。

・「ART CRUISE(アートクルーズ)」

Photo:ヨルノヨ公式

1日2便、船「かなもえ号」に搭載したプロジェクターで様々なアートを映し出す約50分間のクルーズツアー。

|CROSS DOME(クロスドーム)

ヨルノヨ4つのコンテンツの中でも特にご紹介したいと思ったのが、「NIGHT WALKING(ナイトウォーキング)」内の「CROSS DOME(クロスドーム)」(以下:CROSS DOME)です。

「CROSS DOME」は、メイン会場である新港中央広場内に、直径約20メートルと直径約11メートルのドーム2つが連なって設置されているドーム型のオブジェです。

「CROSS DOME」内では、ドームの骨格と地面の光に合わせて音が連動する体験が用意されており、空間内で流れる音の位置を自在にコントロールする立体音響技術が活用されているそうです。

立体音響技術は、ヤマハの独自サウンド技術「AFC Image」詳細はこちら>)が採用されています。

没入感の強い立体音響空間を実現するために、「CROSS DOME」のフレームには58台ものスピーカーが設置されました。

採用されたスピーカーは、屋外での雨などにも対応できる防滴型のヤマハサーフェスマウントスピーカー「VXS8」と「VXS5」です

Photo:PR TIMES

ヨルノヨのクリエイティブディレクターによれば、「CROSS DOME」内で立体音響技術を利用したライブやコンサート、スピーカーをつけたドローンが街中を飛び回り、街中のどこでも音楽を体験出来る未来もあるかもしれないとのこと。

とてもワクワクする未来ですよね!

|まとめ

光と音の最先端技術で演出するアートイルミネーションイベントを、今回はご紹介させていただきました。

2021年12月26日(日)まで開催中ですので、是非夜の横浜に足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

「CROSS DOME」に採用されている立体音響技術は、コンサート以外でも様々なイベントの演出にも活用できるかもしれません。

このような様々な新しい技術を活用し、イルミネーションの新たな価値を生み出したヨルノヨのようなイベントは、どんどん増えていくかもしれません

弊社としても、様々な光や音を活用したイベントの演出方法をご提案させていただきます。

お気軽にご相談下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

高級車レクサスにラクガキが出来る!?XR技術を使ったスプレーアート体験

高級車のレクサスに思う存分スプレーでラクガキ体験が出来るスポット「LEXUS SPRAY PAINTING」が、11月20日(土)・21日(日)に千葉ニュータウンの「オーサムガーデン」で開催されたモビリティを活かした新たなサービスの見本市「Prime marché」というイベントで、限定公開されました。

​「LEXUS SPRAY PAINTING」は、株式会社プレースホルダが展開するXR等のデジタル技術を用いて子どもたちの探究心や創造力を刺激する次世代型テーマパーク「リトルプラネット」と、トヨタ自動車株式会社で発足した「L.C.HUB」というチームで共同開発したデジタルコンテンツです。

※XR(クロスリアリティ、Extended Reality)…VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)といった現実世界と仮想世界を融合する先端技術の総称

「LEXUS SPRAY PAINTING」にて車両として使用されたのは、新車価格500万円ほどの高級車「LEXUS UX250h “F SPORT”」です。

Photo:PR TIMES

普段こんな高級車にスプレーアートをしようものなら、怒られて大変なことになりますよね。

|どういう仕組み?

Photo:PR TIMES

「LEXUS SPRAY PAINTING」では、第6回「デジタルえほんアワード」審査員特別賞を受賞した、「リトルプラネット」のオリジナルアトラクションである「SPRAY PAINTING」の技術が主に活用されています。

大型テントの中に設置されたセンサーやプロジェクターなどの機材と、スプレー缶型のガジェットに埋め込まれた位置や角度の情報を発信する機器(トラッカー)が連動することで、スプレーを吹きかけるリアルな音とともに、本物のようなインクの映像がプロジェクターから投影され車体へと映し出される仕組みです。

しかも、VRゴーグルなどの機器の着用は不要で、肉眼で自分の描いたラクガキを本物さながらにリアルタイムで楽しむことが出来ます。

さらに、スプレー缶型のガジェットを縦に振ると色が切り替わり、計11色の中から好きな色を自由に使うことが出来ます。

実際に「LEXUS SPRAY PAINTING」を体験した来場者は、高級車レクサスのボディにラクガキするという体験やスプレーの仕組みに驚きながらも、楽しまれていたそうです。

また、9割以上の来場者がアトラクションに「満足」、8割以上の来場者が「もう一度体験してみたい」と、体験後のアンケートで回答し、とても満足度の高いデジタルコンテンツだったということも伺えます。

|まとめ

今回は、高級車レクサスにXR技術を用いてスプレーラクガキ体験ができる「LEXUS SPRAY PAINTING」についてご紹介しました。

このようなXR技術を用いたデジタルコンテンツは、今後もどんどん登場し、私たちを驚かせてくれることでしょう。

弊社はこういった新しい技術やサービスの情報を日々収集しています。

今回の記事が、発表会やPRイベント等のヒントになれば幸いです!

イベントの演出・制作・運営のノウハウを活かした、イベント運営のヒントとなる情報を今後もどんどんお届けしていきますので、是非ブックマークをよろしくお願いいたします!

観客がアリ!?ユニークな音楽フェスが開催

Photo:PR EDGE

新型コロナウイルスが世界に広まり始めてもうすぐ1年が経過しますが、フェスのように観客が大勢集まる

イベントを行うのは未だ難しいですよね.

でも、そんな中において、ロシアで観客が密集する音楽フェスが開催されました。

この状況で観客が密集して大丈夫なの?と思いますよね。

しかしこのイベントは、通常の音楽フェスとは一風変わった内容となっています。

観客は“人”ではなく、なんと!“アリ”なんです。

そんなのアリ!って聞こえてきそうですが、今回は、観客をアリに見立てたユニークな音楽フェス「アリフェス」についてご紹介していきます。

ANTYfest(アリフェス)

Photo:PR EDGE

アリを観客として実施されたイベント「ANTYfest(アリフェス)」。

このイベントは、新型コロナウイルスによって被害を受けた業界への注目を集めるため、ロシアの巨大音楽フェスUral Music Nightによって企画・実施されたプロジェクトです。

8000匹のアリが観客

Photo:PR EDGE

このアリフェスではペーパークラフトによって作られた会場模型の中へ8000匹のアリを入れ、フェス会場で賑わう観客のように見立てています。

人々が集まるイベントの開催が難しい中、人の代わりにアリたちに密集して賑わってもらうことで、かつての音楽フェスの光景を再現し、リアルイベントの雰囲気が演出されました。

実際に眺めてみると、本当に大勢の人々がフェス会場に集い、賑わっているように見えてきますね。

ステージエリアをペーパークラフトで成巧に再現

Photo:PR EDGE

フェス会場となるステージエリアと周辺の景観は、ペーパークラフトによって作成されました。

登場する11のミニチュアステージは、世界中の音楽フェスで実際に使用されているものを精巧に再現。

また、ステージ中央にはスマートフォンをはめ込むことで実際にステージ上にある大型ビジョンに見えるような構造となっています。

観客目線でステージを移動

Photo:PR EDGE

アリフェスのWEBサイトでは、人間の目線ならぬアリの目線で会場を移動し、様々なステージエリアを楽しめるようになっています。

会場を歩き、複数のステージを楽しむのも音楽フェスの醍醐味。ステージのみならず、フェスに訪れた時の感覚まで再現されているのですから、驚きですよね。

視聴者から絶賛の嵐

Photo:PR EDGE

アリフェスには計20組のアーティストが実際に出演し、スタジオからパフォーマンスを披露しました。

そしてそのパフォーマンス映像はステージ上に設置した大型ビジョンに見立てたスマートフォンへ投影。

本当にアーティストがステージに立ち、観客が賑わっているかのような光景が再現されました。

また、フェスの様子はWEBサイトで生配信され、20万人以上の人々に視聴されたそうです。

大勢で集まり、賑わうことの楽しさを思い出させてくれるこの試みにSNS上でも絶賛の声が殺到。

「DANTS(ANTS+DANCE)=アリろうぜ!」という掛け声が広まるほどの盛り上がりをみせました。

|アイデア次第でイベントはまだまだ盛り上がる

今回は「アリフェス」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

ちょっぴり笑えて、ユニークな試みであると同時に、フェスに訪れた時の感覚や集まることの楽しさを思い出させてくれるとても奥が深いイベントですよね。

新型コロナウイルスの影響でまだまだ開催が困難な状況ですが、アリフェスのようにアイデア次第でリアルイベントの感覚を味わうことはできます。逆境だからこそ、今まで思いつかなかったようなユニークなイベントを考えることができるのではないでしょうか。

私たちはアイデア次第で、イベントをもっともっと盛り上げることができると信じています。

今こそ、私たちのアイデアが試される時なのかもしれませんね。

最後まで読んでいただき、アリがとうございました。

【マルチアングル配信】完全無観客のオンラインLIVEイベントが開催!

Photo:PMAward "note"

東京ビッグサイトで2016年から毎年開催されている、学生やU-25の若手映像クリエイターの発掘と育成を目的とした東京国際プロジェクションマッピングアワードが、今年で5回目を迎えました。(以下、PM Award Vol.5)

今回はコロナ感染拡大防止を考慮し、初めて完全無観客のオンラインLIVEイベントとして開催され、視聴者数はのべ21万人以上というリアル開催では考えられないくらい多くの方に視聴されました。

視聴サイトは、公式サイトの配信特設ページ、YouTubeLive、Twitter(Periscope)でそれぞれ展開されました。

今年の作品テーマは「CONNECT with」。

4ヶ月間におよぶ制作期間のほとんどをリモート作業で行うという環境の中でも、すべての作品がファイナリストにふさわしいものだったそうです。

視聴者を飽きさせない様々なコンテンツ!

Photo:IMAGICA EEX

Photo:PMAward "note"

今回のPM Award Vol.5の演出には、株式会社IMAGICA EEXと株式会社ピクスの演出ノウハウと最新技術を駆使した視聴者が楽しめる様々な体験型のコンテンツが用意されました。

体験型コンテンツの内容としては、

■【メイン】・【ドローン】・【バーチャル】の3つの視点から視聴者が自由に映像を選択して視聴が可能な「マルチアングル配信」

■視聴者が「GOOD」「エモい!」など様々な応援リアクションをリアルタイムに届けられる「リアクションスタンプ」(スタンプの数をリアルタイムで集計も!)

■視聴者がリアルタイムで審査に参加ができる「視聴者投票システム」

など、オンライン開催ならではのコンテンツでとても盛り上がりを見せていました。

【マルチアングル配信】をオンラインLIVE配信で見る機会が増える!?

Photo:PMAward配信ページ

今まで、マルチアングルを活用したバーチャル配信といえば音楽イベントやスポーツイベントなどのエンターテイメントイベントが代表的でした。

しかし今回、PM Award Vol.5のようなアワードにおいてマルチアングルが活用されたことで、イベントの種類や規模の大小を問わず、新しい演出手法として、今後はマルチアングル配信を見る機会が増えるかも!?しれませんね。

|まとめ

いかがでしたでしょうか?

【マルチアングル】を用いたオンラインLIVEイベントについてご紹介しました。

PM Award Vol.5公式ホームページではアーカイブ映像が視聴出来ます。ご興味をお持ちになられた方は一度ご覧ください。

今後、さらにリアルとバーチャルが融合した新しい取り組みが増え、マルチアングルのような最新配信技術を用いた進化型オンラインイベントが続々と生まれてくるのかもしれませんね。

弊社も、どんどんオンラインイベントの可能性を追い求めていきたいと考えています。
ぜひ、お困りのことがあれば、ご相談ください。

弊社HP内のLiveFORCE内でも簡単にオンラインイベントについてご紹介しています。こちらもぜひ、ご覧ください。

ご一読いただき、ありがとうございました!

環境と演出が連動する最新アート

映像技術が発展し、プロジェクションマッピングなど様々なデジタルアートが日々生まれている現代。最新のテクノロジーによって作られる様々な幻想的映像が世界中で展開され、そのなかでも、来場者の動きに合わせて変化していく演出など没入感の高い非日常的空間を作り出す演出方法は多くの人々を魅了しています。

日本では最新技術を使ったデジタルアートとして「チームラボ」が有名ですよね。

今回は世界のデジタルアートの中でも「環境」と連動するという点において異彩を放つ、シンガポールの「Magical Shores」についてご紹介します

Photo:1→10.Works

Magical Shores

Photo:1→10.Works

Magical Shoresはシンガポール初の常設型デジタルアートとしてセントーサ島シソロビーチで展開されています。演出を担当しているのは日本とシンガポールに拠点を置くテクノロジー企業「ワントゥーテン」。

自然本来の美しい環境と共鳴するサウンドと映像や光、人工の霧を駆使した演出でシソロビーチ砂浜全長400mを彩ります。セントーサ島に訪れた人たちはシソロビーチの環境と共鳴しているデジタルアートの演出効果で、まるで生きた孤島に足を踏み入れたような感覚になります。

さらに、このMagical Shoresでは、観客をもっと驚かせる魅力的な演出がいくつも仕掛けられています

クリエイティブAIによる演出変化

Photo:Forbus

AI_演出_ビーチ

Magical Shoresでは、なんと!毎日・毎時で演出が変化しています。演出を変化させているのは、独自開発されたAI技術です。シソロビーチ周辺の天候や気温などの環境データをもとにAIが最適なライティングや映像、音などを組み合わせています。またAI技術はシソロビーチ内に設置されたセンサーで来場者の「ゆったり」「活発」などの状態や活動具合を読み取り、それらのデータを統合することで演出を変化させることができるそうです。

人の動きと連動するインタラクティブエリア

Photo:Forbus

演出_連動_インタラクティブ

インタラクティブエリアと呼ばれる来場者の動きと連動して演出変化する場所では「生命の循環」を描いた演出が展開されています。「生命の循環」の演出では、銀河の爆発で世界が誕生することをイメージしたものをはじめ、生命が分裂・再生を繰り返す様子を様々な効果で表現されていて、来場者が参加できる演出として見応えのあるものになっています。

自然と共鳴するサウンド

Photo:Forbus

Magical Shoresでのサウンドデザインを担当したのは高木正勝氏とKuniyuki Takahashi氏のお二人です。

高木正勝は「おおかみこどもの雨と雪」などの映画音楽に加え、映像分野でも活躍しているマルチアーティスト。

Kuniyuki Takahashiは札幌を拠点に活動し、海外でも高い評価を得ているDJ兼音楽プロデューサーです。

二人によって作られた深みのあるサウンドが、セントーサ島でフィールドレコーディングされた自然美しいサウンドと共鳴することで映像や光の演出を一層際立たせています。

自然×テクノロジー×人

環境と演出が連動する最新デジタルアートついてシンガポールのMagical Shoresの例をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

自然、人、技術が組み合わさる演出がセントーサ島の魅力を一層際立たせているのは、驚きですよね。

日本のみならず世界においても、施設内で展開されるマッピング演出は多いですが、ビーチなど自然をキャンバスに展開するものはあまりありません。

今後、自然とテクノロジーを融合した取り組みが増えていくのかもしれませんね。

どんな魅力的な空間演出が誕生していくのか、とても楽しみです!

【CGじゃない!?新体操とLEDが融合した次世代パフォーマンス

Photo:mplusplus公式サイト

イベント演出の可能性を大きく飛躍させるアイテムが新登場!

新体操のリボンとLEDを融合させた最新鋭のプロダクト「WAVING LED RIBBON」です。
「WAVING LED RIBBON」と新体操のパフォーマンスが組み合わさることで、まるでCGを見せられているような幻想的な演出が可能となります。

それでは、次世代パフォーマンスアイテム「WAVING RED RIBBON」について詳しくご紹介いたします。

WAVING LED RIBBON

Photo:mplusplus公式サイト

Photo:mplusplus公式サイト

WAVING LED RIBBONは、ステージテクノロジスト集団のmplusplus株式会社より、発表されたアイテムです。

新体操リボンとLEDライトが融合し、パフォーマーのダンスに合わせてLEDが美しく点灯します。そして、LEDライトによる発光が有機的に波打ち、空中に光の軌跡を描きながら幻想的な光景を演出しています。

本来、新体操におけるパフォーマンスでは、激しくリボンを回転させたり、何度も空中に投げたりするため、新体操リボンにLEDを付加することは、操作面、そして耐久性維持の問題があり、開発することは困難とされていました。しかし、複数のデバイスによる無線同期が可能な独自のハードウェアとmplusplus社独自のLED無限回転機構を応用することで、新体操リボンとLEDを融合させることに成功しました。

Opening For The Brighter Future

Photo:mplusplus公式サイト

2020年7月24日(金)20時にオンラインで実施されたスポーツとテクノロジーの未来を照らすパフォーマンス作品「Opening For The Brighter Future」で WAVING LED RIBBONが初めて使用されました。このオンラインイベントは公開後、50万回以上の再生回数を突破。さらにTwitter上では、新体操日本代表・フェアリージャパンの選手もコメントを寄せるなど、多くの反響が寄せられるほどの盛り上がりを見せました。

夜空を彩るエンターテインメント

Photo:ASCII.jp

夜空を彩るエンターテインメントと聞いて、何を連想するでしょうか。

おそらく、大半の方は「花火」を思い浮かべますよね。
もちろん間違ってはいません。花火は夏の風物詩であり、夜空を彩る伝統的なエンターテインメントです。

加えて、今「新しい花火」とまでいわれており、夜空に幻想的な光景を作り出す演出が世界で広まっているのをご存知でしょうか?

夜空を彩る新たなエンターテインメントの正体は「ドローン」。
ドローンといえば、空撮映像や水中映像を手軽に撮影できることで有名ですね。
しかし近年では、演出用のLEDドローンも開発されているのです。
ドローンに搭載されたLEDライトが様々な色に発光し、フォーメーション技術によって動きのある光の流れを作り出すことによって、精密な意匠を夜空に描いたり、アニメーションさせることも可能。
このLEDドローンを使った「ドローンライトショー」は国内から海外まで、様々なイベントに導入されており、花火やレーザーよりも自由度の高い演出表現として多くの人々を魅了しています。

今回は、そんなLEDドローンの中で最も有名な、インテルの「Shooting Star」についてご紹介。

インテル「Shooting Star」

Photo:ITmediaNEWS

ライトショー専用に設計されたIntelの「Shooting Star」。
屋内用と屋外用に分けられており、両タイプとも本体の下側に40万色の色彩を表現可能なLEDライトを搭載。
「Shooting Star システム」によって、1台のPCで数百、数千台のドローン群を制御し、プログラミングによって、アニメーション処理を自動化するだけでなく、色、飛び方を自由自在に設定できます。
次はShooting Starを使用した、ドローンライトショーをいくつかご紹介します!

CONTACT

Photo:FRV ROBOTICS INC

「FUTURE DRONE ENTERTAINMENT CONTACT」と題し、東京モータショー2019にて披露されたライトショー。
3Dサウンド、レーザー、ライティングなどのテクノロジーと、合計500機のドローンがシンクロしながら上空を乱舞し、東京モーターショーのコンセプト「OPEN FUTURE」を象徴する、没入型のスペクタクルショーとなりました。

平昌冬季オリンピック

Photo:WIRED

Photo:WIRED

2018年2月9日に開催された平昌オリンピック。
その開会式で、「Shooting Star」1080機を使ったドローンライトショーが披露され、五輪マークやスノーボーダーなど、多彩な演出で観客を魅了し、忘れられない瞬間をつくりだしました。

インテル50周年記念アニバーサリー

Photo:Intel

Photo:Intel

インテルコーポレーション創立50周年を記念し、アメリカのカリフォルニア州フォルサムの自社施設上空にて行われた、ドローンライトショー。
このショーに導入されたドローンの数は、なんと2018機。
この数字は、無人航空機による最多同時飛行として、ギネス世界記録を樹立しました。
|無数の選択肢をもたらすドローンライトショー

さて、LEDドローンの代表格、インテルの「Shooting Star」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

「Shooting Star」のみならず、演出に特化したLEDドローンはまだまだたくさんあります。
そして、LEDドローンによるライトショーはすでに世界各地の様々な場所で行われており、日本でも本格化の兆しがあります。

数十万という色彩、自由自在な動き、これだけ組み合わせの選択肢があるということは、あとは私たちのアイデア次第で、無限にも等しい演出パターンを生み出せるのです。
花火のようにカラフルな色で幻想的な光景を作り出すもよし、生き物の形をつくり、アニメーションで動かしていくことも、大空にロゴを書いて宣伝効果を狙うもよし、LEDドローンによる演出には無数の可能性が秘められています。

日本の演出シーンにドローンの嵐が巻き起こるのも、遠くないかもしれません。

ニューノーマル時代の最新XR技術

Photo:PR Times

XRとは

「XR(Cross Reality)」とは、
VR(Virtual Reality:仮想現実)、AR(Augmented Reality:拡張現実)、MR(Mixed Reality:複合現実)等の全ての仮想空間技術、空間拡張技術をまとめた総称です。

2020年以降の5G(第5世代携帯電話サービス)への通信環境の進歩や、新型コロナの影響によるイベントの自粛などを受け、オンライン配信がイベント業界やライブ等のエンタメ業界のスタンダードになりつつあり、現在このXR技術の活用が大いに期待されています。

また、5Gの導入によるコンテンツ品質の向上により、個人での360°動画のリアルタイム配信が可能になる等、XR・360°動画市場は大きく環境変化することが予想されています。
矢野経済研究所では2025年の国内XR・360°動画市場規模は売上高1兆1,952億円の売上高になると予測しています。

XRファッションショー

株式会社IMAGICA EEXと、株式会社フォトロンの共同でのオンラインでの開催となった、
「第31回マイナビ東京ガールズコレクション2020AUTUMN/WINTER ONLINE (以下TGC)」では、
最新のXR技術を駆使し、現実空間と仮想空間を融合させた没入感のある映像演出で世界に向けて配信されました。
視聴者数は約248万人にものぼり、XR技術を活用したオンラインイベントへの注目度の高さもうかがえます。
中でも特に注目が集まったのは、XR技術を活用したウェディングステージです。

Photo:PR Times

Photo:PR Times

元男子サッカー日本代表で解説者の本並健治さんと、元女子サッカー日本代表でタレントの丸山桂里奈さんのサプライズ結婚式で、XR技術を活用したゴージャスかつ観た人の記憶に残るような映像演出が行われました。

お二人が揃ったところで、本並さんが手に持ったサッカーボールを大きく蹴り出すと周囲に純白の花が広がり、二人が揃って歩き始めると、後ろにレッドカーペットのように赤い花が咲くという華やかな演出でした。

また、巨大なクリスタル調のチャペルの中をお二人が本当に通っているような立体的な仮想空間が出現し、クライマックスでは空に多数の花火が打ちあがりオーロラが広がるという幻想的な映像演出となっていました。

Photo:PR Times

Photo:PR Times

他にもTGCの中では、竹内涼真さんのコールに合わせ無観客の客席に無数のペンライトが出現し、多くの観客がまるで会場で応援をしているかのような演出や、
多数のモデルがランウェイの最後に全員でポージングした瞬間、
背景のメインモニターから、XR技術によって色鮮やかな花びらや紙吹雪が飛び出し、フィナーレを盛り上げるという演出も行われました。

まとめ

ウィズコロナの中で、様々なイベントがオンラインで開催されています。
今回のTGCのようなアリーナ規模での「XRファッションショー」の映像演出は日本初だそうですが、これからもオンラインならではの新しいイベントの形としてXR等を活用した演出の試みは様々されていくかと思います。
ニューノーマル時代に合わせて、弊社としても現在XR技術等のイベントへの活用を模索しております。
イベントの演出等でお困りの際はお気軽にご相談ください。

「バーチャル東京タワー」誕生!!

Photo:VIRTUAL TOKYO TOWER公式サイト

膨大なスケールをもつバーチャル空間が誕生!
新型コロナウイルスの影響により、イベントの開催が困難となっている今、イベントのオンライン化が進むと同時に、世の中ではオンラインイベントの場となるバーチャル空間への関心も高まっています。

それに伴い、バーチャル渋谷やバーチャル秋葉原など、様々な場所が急速に仮想空間化しているのです。そして、そのバーチャル空間に世界的な名所でもある、「東京タワー」が仲間入り。

その名も「バーチャル東京タワー」。

このバーチャル東京タワーはなんと、従来のバーチャル空間に例を見ないほどの膨大なスケールで展開されます。
今回は、そんなとんでもないスケールを誇るバーチャル東京タワーの魅力をご紹介!

バーチャル東京タワー

バーチャル東京タワーは、2020年11月1日に、バーチャルSNS「Cluster」にてオープン予定の、
未来型VRエンターテインメント空間。
「100年後の東京タワー」をイメージして制作され、自身のアバターを操作しながら、未来の東京タワーの中を散策することができ、マルチ参加している他者とのコミュニケーションも可能。
そんな、未来の東京タワーの中では様々な魅力的なコンテンツが展開されていきます。

展望台

Photo:[instagram] v_tokyotower

Photo:[instagram] v_tokyotower

Photo:[instagram] v_tokyotower

Photo:[instagram] v_tokyotower

バーチャル東京タワーでは、なんと実物の東京タワーと同じように、高さ150mのメインデッキと、250mのトップデッキに昇ることが可能。

メインデッキでは、空中を魚たちが泳ぐ幻想的な水族館が辺り一面に広がり、トップデッキに昇ると、視線の先には360°展開される未来の東京のパノラマ夜景が広がります。

さらに、未だ明らかにされていない不思議なコンテンツも!?

ショッピング

Photo:[instagram] v_tokyotower

バーチャル東京タワーの中では、ショップやグルメタウンが展開され、実際に商品を購入することも可能。
さらに、バーチャル東京タワーでしか買うことのできない限定品やグルメがたくさん!
購入した商品は、後日、自宅に郵送され参加者の元に届きます。
観るだけではなく、その場でショッピングという限りなくリアルに近い体験も実現したのです。

イベント開催

Photo:[instagram] v_tokyotower

魅力的なコンテンツが盛りだくさんなバーチャル東京タワー。しかし中だけではなく、外も凄かった!
なんとバーチャル東京タワーの麓には、イベント用の野外フェスティバル会場まで併設。
ここでは、音楽フェスやグルメフェス、ファッションショーや、アーティスト、V-tuberによる様々なイベントが開催されていく予定です。

バーチャル東京タワーはオンラインイベントの発信地

バーチャル東京タワーの内容をご紹介しましたが、いかがでしたか?

こんな魅力的な場所に、家から一歩も出ずに、手軽に行けると思うとワクワクしますね。
東京タワーをのんびり散策した後、併設されたステージでフェス等を楽しむ。
そんなリアルでフェスに参加するときと遜色ない過ごし方が、オンライン上でも可能となりました。

コロナ禍で、野外イベントの開催が困難なこの状況に、救いの手を差し伸べ、同時にオンラインイベントの聖地として名を馳せるのも、東京のランドマークとして長年人々に愛されてきた東京タワーなのかもしれませんね。

世界初フル3DCGファッションショー

Photo:モデルプレス

新型コロナの影響により、エンタメ業界を始めとした多くの文化活動が大きく影響を受けている中、ファッションと音楽で世の中を少しでも明るくしたいとの思いから、
史上初フルバーチャル空間によるファッションショー&ライブイベント「Tokyo Virtual Runway Live by GirlsAward(以下:TVRL)」が2020年6月27日にオンラインで開催されました。

これまでは無観客やライブ配信という形でのファッションショーやライブは実施されてはいましたが、完全なバーチャル空間での実施は初めての試みです。
フル3DCGで製作されたランウェイステージとリアルを掛け合わせたバーチャル空間を作り、視聴者やネットユーザーを取り込んだ臨場感のあるリアルタイムイベントとなりました。

ピンクのスポットライトがランウェイステージを照らし、客席にカラフルなサイリウムが浮かび上がるなか、多くのモデルやタレントがフルバーチャル空間のランウェイに続々登場しました。

3DCGのリアルタイム合成

Photo:ロボスタ

Photo:モデルプレス

3DCGのリアルタイム合成の技術自体は元々、海外のニュース番組やeスポーツイベント等の制作場面でよく使われていて、日本国内のエンタメコンテンツで大々的に使われたのは初めてだそうです。

今回のTVRLで活用されている、カメラにセットアップしているトラッキングシステムとソフトウェアの技術は元々トルコで開発されたもので、CyberAgent子会社のCyberHuman Productionsが日本国内で一番最初に導入しました。
リアルタイムで人と3DCGを合成するのは難しく、またこのシステム自体も日本に数台しかなく、使えるエンジニアも日本にまだ数名しかいないそうです。

普通のシステムでリアルタイムにCGと合成しようとすると、背景は上から貼ったような形で動かないままで、カメラを移動させても、背景は動かずに人だけ角度が変わり、CGの上に人がベタッと乗っているような映像になってしまうそうです。]

しかしこの技術を使えば、奥行のある演出や、金属や鏡面への人物の映り込みまで再現することが出来るので、視聴者がCGの世界に入り込んだような気持ちになれる、没入感のある演出が可能になります。

またリアルタイムでのCG合成が可能なので、出演者は自分が今どういう状況なのかをモニターの返しで確認できるのも利点です。

まとめ

リアルタイムでの3DCG合成を活用することで、リアルのイベントでは不可能な表現を、新しい技術で自由に出来ることを示したイベントでした。
日本ではまだまだ浸透していない技術ですが、コロナ禍や5Gの進化によって、このような新しい技術を活用した「TVRL」のようなイベントが今後の主流になっていくのかもしれません。

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